全然、田中圭さんと関係ない、はてなハイクのこと

来年3月にサービス終了が決まっているはてなハイク

そのためか、最近ハイカー、盛んにみかんを食べたり、なんかいろいろしています

その流れなのか、数年ぶりに活気付いたキーワードの一つ「打ち切り童話」

有名童話をモチーフに、「残酷すぎる」「盛り上がりがない」「本意を損ねている」などの理由で打ち切りになったとしたら、きっとこんな話だろうという大喜利です

現在はてなハイクは検索しても出てこないらしく、正式終了を前に、すでに亡き者にされている体なのですが、好きなキーワードなので貼っておこうと思います

打ち切り童話

 

自分が投稿したもののいくつかは以下の通りです

 

『金のガチョウ』

確かにガチョウは金色の卵を産みましたが、言うても卵の殻
中身も白身と黄身に過ぎず、特別な栄養価があるわけではありません
1日1個ではブランド卵として流通に乗せることも難しく、結局は家で食べて終わっていました
ただ、クリスマスの頃、子供たちが卵の殻でモザイク画を作るときには、金色の卵の殻はたいへん喜ばれました
最初は何の役にも立たないと腹を立てていた男ですが、子供たちのために金色の卵の殻を取っておくことが、何よりの楽しみになりました
そして、月日は流れ
あるクリスマスの朝、すっかり年老いた男のもとを子供達が訪ねました
子供たちの手には、金色の卵の殻で描いた男のモザイク画がありました
男は窓辺に絵を飾ると、同じように年老いたガチョウを膝に抱きました
痩せた首から、まばらになった羽根まで、ゆっくり撫でると、ガチョウは気持ちよさそうに目を閉じました
もう卵を産むこともなくなったガチョウを、男は最後まで手放すことはありませんでした

 

『笠地蔵』

売れ残りの傘を積んだ荷車を引いて、おじいさんが日暮れの辻に差し掛かった時、何処からともなく
「おいてけ〜」「おいてけ〜」という声が聞こえてきました
見れば、雪に埋もれかけた七体のお地蔵が怪しく目を光らせています
おじいさんはあるだけの傘をお地蔵にかぶせていきましたが、傘は六つしかありませんでした
翌朝、帰ってこないおじいさんを案じて、おばあさんが市へ向かっていると、辻に人だかりがありました
見ると、六体のお地蔵の頭には見覚えのある傘が、そして七体目のお地蔵の頭の上には…

 

『賢者の贈り物』

クリスマスの前日、娘は長く美しい髪を切り、ヘアドネーションプロジェクトへ送りました
見返りは求めませんでした

 

ジャックと豆の木

牛を豆を交換してしまい母親に叱られたジャックは、空っぽになった牛小屋で一人、豆を食べました
すると、とっても気分がよくなり、母親に叱られたことなんか気にならなくなりました
翌朝すっかり寝過ごして、また母親に叱られたジャックは、薪を拾いに行くふりをして、また豆を食べました
すると、少し気分がよくなり、母親に叱られたことも、あまり気にならなくなりました
次の日も、その次の日も、ジャックは失敗をして叱られるたびに豆を食べ、豆を食べては失敗をしました
そうするうちに、豆はすっかりなくなって、途方に暮れたジャックは何も持たずに市場のあの男を訪ねました
ジャックは男に言われるままに、家も土地も使い古した農機具も家具も何もかもを男に渡すと約束して、また豆をもらいました
しかし、前よりもうんと少なかったのでした

 

長靴をはいた猫

猫はブーツとハットで正装し、うさぎを詰めた袋を背負って、王様の前に進み出た
すると、王様に仕える者どもが眉をひそめて言った
「王様の御前に裸とは」
「裸にブーツとハットとは」
「余計にいかがわしい」
「著しく公序良俗に反する」

猫はブーツとハット、それにうさぎも取り上げられて、代わりに大きなドラえもんの鈴を賜った
すっかり落胆した猫が家に帰ると、三男が山羊の毛で編んだ毛布でしつらえた寝床と、ぬるめに温めたミルクを用意して待っていた
猫はドラえもんの鈴がミルクに浸るのもおかまいなしに、たっぷりミルクを飲み、真新しい寝床に潜り込むと、ぐっすり眠りましたとさ

 

『桃太郎』

兜に甲冑と戦支度を整え、犬、猿、雉を供に引き連れた桃太郎は、鬼ガ島への道中で大名行列を横切った
「無礼者!」

お手打ち童話

 

『泣いた赤鬼』

赤鬼「僕は人間たちと友達になりたいんだ」
青鬼「僕がいるのに?」
赤鬼「青鬼君…」

 

おしまい