おっさんずラブ 第3話、いつまでも観ている 2/2

引き続き、5/3(木)

部長のデートを尾行する春田と蝶子さんですが、部長と一緒にいるときの春田は瞳孔が開いちゃっていて(部長がただの部長だったときは畏怖の念、恋をされていると知ってからは恐怖?から)、表情がとびきり愛らしい

いつも部長が見ている春田はこうなのか

そりゃ、可愛いわな

ここでわかることは「春田は追い詰めるほどに可愛い」ということで、牧君もキレるたびに春田がいよいよ可愛いんだから、離れられないですよね

牧君に怒られて傷心の春田は、わんだほぅへ

牧君の気持ちを知っているちずちゃんの「痴話喧嘩にしか聞こえなかったけど」と、その口調はちょっと気になる

マロとふるふるしているちずちゃんより牧君がいないことを気にした春田

マロに口説かれるちずちゃんを見ながら帰ろうとした春田

春田の「あれ、本気だろ」に、「あれ?なんで妬いてるの?」の声も顔もぱぁっと明るくなったし

そして、舞台はアゼリアへ

春田の蝶子さんの説得は、全編通しておそらく初めて、春田が考えをまとめて、自分のタイミングで話し出して、それを聞いてもらえたシーンだったような

春田は自分の心を話すのは苦手なようだけれど、この時は蝶子さんを退かせてはいけないという必死な思いで言葉を紡いでいる感じ

話したことは本心で偽りではないけれど、一枚自分に仮面を被せているような感じもする

「部長は現実から背を向けるような卑怯な男じゃない」と言った後の春田の表情は、何に気がついたからなのか

部長が直面する現実とは、妻との離婚、その先にはカミングアウト

それはどれも、自分を想うが故のこと

続いて春田は「俺はお人好しとかいい人じゃない」と言って号泣する

自分を守るために蝶子さんを利用している、他力本願だ、ということだけなのか

部長に対して誠実じゃないっていうのは、この後、牧君に指摘されて気がつくのだけど、部長の誠実さと自分を比べているのかも

と、同時に牧君に対する自分の不誠実さも感じているのかなぁ

牧君の自分への気持ちという現実をなかったことにして、ただ楽しく一緒に暮らそうとしている自分

「ずるいですよ、春田さんは」という牧君の言葉が気づかぬうちに蘇ってはいなかったかなぁ

そんな春田の目の前で、離婚というハードルを越える部長

大きく一歩、自分に近く部長、重い、重すぎる、怖い、逃げ場がない春田、かわいそう

そして、「女じゃないんだ」

まさか、今日、この数分で、目の前で、最後の砦が、一足飛びに越えられるとは…

もう、このハードルを越えられては春田にはできることは何もありません

蝶子さんに改めて自己紹介するのが精一杯です…

 

アゼリアのシーンは、何回観ても面白いけれど、部長の春田への誠意が妻との離婚に、妻への誠意がカミングアウトに、カミングアウトが春田への致命傷になるところとか、誠意って、なんだろうね、と思います

でも、部長を責める気持ちにはならないなぁ

この部長にできたことが、牧君には不可能な大きな障害になるのだけれど、それが単に部長の誠意は独りよがりだとか、牧君の心が弱いのだとか、どちらの愛が深いのか浅いのかとか、そういうことでもないとも思うし

愛ってなんなんでしょうね、と思います