おっさんずラブ はるたん、お誕生日の食卓

公式本で判明した春田の誕生日は、5月5日

春田にとっては、「普通には戻れないです」と去った牧君が帰って来てくれて4日(私の考えでは)、わだかまりの解けないまま何故か牧君の逆鱗に触れてしまう一方、アゼリアで部長夫婦の修羅場に巻き込まれて2日、前日には武川さんに不穏な動きがあり…という多難と混乱の中訪れた誕生日です

5月5日当日は、牧君と二人サンドイッチマン、わんだほう閉店の話題で久しぶりに打ち解けて話をしているところに、蝶子さん登場、そして「破壊神!」

怪我をして事務所に戻れば、武川さんにまで好意を抱かれている疑惑が持ち上がり、おそらく自分の誕生日のことなど頭になかったでしょう

そして、夕ごはんの時間

ため息をつく春田に牧君、「破壊神のことですか?」

早速相談するも、慰められるどころか、お説教を食らって返す言葉もありません

 

でも、牧君が春田の誕生日を知らない、忘れているはずはありません

牧君にとっても、帰って来たものの普通に戻るきっかけを掴めず、春田に近づこうとすれば武川さんに邪魔をされ、何も知らない春田に激怒してしまい、仲直りしたくてお弁当を作ったものの素直になれず、やっと二人で話をできる時間と話題が見つかったと思ったら蝶子さん登場で春田は意気消沈…

二人囲む食卓では、春田はため息をついています

「しょっぱかったですか?」という牧君の言葉が、ただの会話のきっかけではなかったことは、公式本のこの時の献立でわかりました

 

肉じゃが、きんぴら、白和え、ごはん、お味噌汁、キウイ

「ちょっと高めのいい牛肉を使った肉じゃがだった」

 

牧君…、わかりにくい…

 

わかりやすくケーキ買ったりできない牧君、わかりやすく唐揚げ作ったりできない牧君、それは素直じゃない性格のせいだけじゃなくて、自分の立場を考えるとできないということでもあります

せめて、「何これうめぇ〜!」って喜んでくれるごはんを作りたかったのに

意を決したように口にした「優しさでもなんでもないですよ」は、「ずるいですよ、春田さんは」と言って春田の元を去りながらも戻って来たときに、決して言うまいと心にしまった言葉だったのはないでしょうか

 

ずるくて優しい春田さんと普通の生活をするために戻って来た牧君ですが、今思うと、帰って来てから「友達としてこれまでみたいに普通」だった日なんてないです

それでよかったんですよね

 

 だけど、ちょっと思ってしまう

あの日、蝶子さんが現れなかったら、春田は牧君を誘ってバー「スキマスイッチ」に行っていたかなぁ、とか

「今日、俺、誕生日なんすよ!」とか言って、盛り上がったのかなぁ

牧君は、スキマスイッチさんに可愛がられている春田を見て、幸せだったかなぁ、とか

 まぁ、でもそれは、また別の機会でもいいのだし、うん