林遣都波岡一喜の「火花」を観終わって 其の二

本日の日めくりはるたんは、びっくり顔

画像に一部でも欠けを持たせてという配慮のつもりで置いているカエルですが、あまり意味がないなぁ

 

「火花」のラスト2話の、つらつら

就職した徳永が、自分で自転車漕いでいた姿が印象的でした

それまでは、いつも山下の後ろに乗っていたから

スパークスが崖っぷちとわかっていたのに、プロデューサーと食事に行くよりも、神谷のところを選んでしまった徳永に、職業としての芸人を続ける選択はなかったと思います

行方不明だった神谷を叱る徳永には社会性が備わっていて、言葉もスラスラ出てくるし、芸人生活10年でほぼ何も変わらなかった徳永の変化を感じました

ラストステージで辺りを憚らず泣いていた神谷と、涙をこらえていた緒方の違いは、二人の「自分とスパークス(徳永)との距離」「自分がスパークス(徳永)のためにすべきこと」の考えの違いだったのではないかと思いました

徳永は芸人であるためには、緒方を相談相手に選ぶべきだったんじゃないかなぁ

そこで気になるのは、手術をした神谷が一番最初に「仲のよかった社員」に相談に行ったことです

それは徳永じゃないんだ、と思って

確かに、これまでも神谷は「仇とったる」とか「見てろ」とか、徳永を観客(認めさせたい相手)としていて、相談相手としてネタバラシするようなことはしませんでした

芸人としての評価が得られない中で、だんだん神谷は徳永に認められたいだけになってしまい、「見てろ」と言える舞台にも立つことがなくなって、それを徳永に指摘されます

「他の奴らに認めさせたい」と、あの行動に出た神谷は、それまでの「徳永さえ褒めてくれればいい」から変わることができていたのでしょうか

他の奴らに認められた自分を徳永に見て欲しかったのではないか、とも思うのです

手術した神谷が「これで、いけるんちゃう?」と真っ先に相談する相手が社員だったのは、プロの芸人としての判断なのか、社員に相談し、テレビに出て、他の奴らに認められた自分を徳永に見せたかったのか、それとも…と、なんだかいろいろ考えてしまうのです

真っ先に徳永に見せに来たとなると、「他の奴らに認めさせたい」の言葉の信憑性が揺らぐしなぁ

神谷の再起の決意は嘘ではなかったのだろうし

うーん

まずは、原作を読まないとなぁ