あなたの番です その3
第10話の前に
交換殺人はマンションの住人がターゲットとして殺害された場合、「被害者、加害者に繋がりの見えない殺人は犯人を特定しづらい」という交換殺人の前提が崩れる
また、参加者がターゲットであった場合、該当人物が殺害されると、全参加者の死んで欲しい人が殺される前でも終わる
最初に管理人が殺されたため、管理人を殺害した人物の「死んで欲しい人」が殺害されると、管理人を殺害した人物にはもう殺さなければいけない人物はいないことになり、連鎖は終わる
赤池美里についても同様
交換殺人に黒幕がいるとしたら、それは死んで欲しい人に参加者以外の人物を書いていた人物と考えられる
該当者:菜奈、藤井、シンイー、久住、田宮(早苗、黒島、尾野、床島は不明)
「赤池美里」が死んだことで連鎖は途切れるはずだったが、「袴田吉彦」、「児嶋佳世」が殺されたのは、破綻を無視しても交換殺人を継続したい人物が二人いたことを示す
「袴田吉彦」のラインには「細川朝男」がおり、この交換殺人の継続を望んだのは菜奈ということになる
「児嶋佳世」のラインでの交換殺人の継続を望んだのは、黒島、早苗、尾野、田宮の可能性がある
田宮は「細川朝男」の後に「こうのたかふみ」が殺害されたことにより、以降の殺人の動機はなくなる
管理人を殺害した可能性のある人物は、田宮、石崎、黒島、尾野、北川、早苗、赤池
管理人の名前を書いた可能性のある人物は、石崎、黒島、尾野、早苗
黒幕である可能性があり、管理人の名前を書いた可能性があり、管理人を殺害した可能性があるのは、「自分の名前を書いた」という言葉を信じて石崎を除くと、黒島、尾野、早苗の三人になる
(菜奈は黒幕である可能性、管理人を殺害した可能性は残る)
第9話後半で、黒崎は早苗の自宅に監禁されていた
疑わしい人物が、黒島、尾野、早苗、(菜奈)まで絞られた状況で、人の家を一人で訪ねるだろうか
自分が白なら、残り二人あるいは三人は、1/2、1/3の確率で黒ということになる
黒島が単独で早苗を訪ねることができたのは、黒島が黒であるか、尾野が黒だと確信しているかのどちらかと考えられる
交換殺人の黒幕の死んで欲しい人は「参加者以外」なので、「管理人」と書いた人物ではない
連鎖を始めるために管理人を殺した人物は、管理人を殺すことで交換殺人の前提が破綻すると気づいていないので、黒幕ではない
「管理人」と書いた人物が「管理人」を殺害する可能性は、低い
連鎖を継続したかった人物は二人いる
と考えると
早苗は「死んで欲しい人物」として「管理人」と書いた人物と考えられる
早苗の言う「自分のついた嘘」とは、「死んで欲しい人物について嘘をついた」ことだと思われる
連鎖の継続を望んだのは、菜奈と、もう一人(黒島か尾野)
管理人を殺害したのは、残りの一人(黒島か尾野)
そうすると早苗は山際の殺害犯の可能性が出てくるけれど、管理人の死後に、藤井にあったような脅迫があった描写はなかった
「ルールを守りましょう」の張り紙と「管理人さん」というメモだけで、警察も「自殺」と判断している
また「管理人さん」と紙に書いた人物はそれ以降の殺人事件は望まないはずなので、管理人の死が自殺他殺を問わず、山際殺害を実行していない可能性がある、
管理人、赤池夫妻が交換殺人を装った便乗である可能性はある
管理人が自殺の可能性もある
黒島については、いつの間にか怪我をしなくなっていることも気になる
菜奈と同じように、途中から明るくなっているのも気になる
黒島が紙に書いたという「早川教授」については、殺害されていないし、紙の現物もない
黒島の死んで欲しい人物が住民以外の場合、すでに殺害されている可能性もある
紙に名前が書かれたことが明確ではない被害者に赤池美里の夫「赤池吾郎」がいる
黒島の死んで欲しい人物が「赤池吾郎」だった場合、偶然なのか「赤池美里」「赤池吾郎」が殺害されたために、黒島への連鎖が生きていた可能性はあり、黒島が順番通りに「児嶋佳世」を殺害した可能性もある
菜奈が交換殺人が自分のターゲットに到達するまでマンションに残ったのように、黒島は自分のターゲットが殺害され、自分のノルマも果たした後に、潔白をアピールしたり、捜査の推移を見守るために、菜奈たちと行動を共にしているのかもしれない
黒島同様、紙に書いた死んで欲しい人物が「赤池吾郎」で、引いた紙に書かれていた人物が「児嶋佳世」だった可能性があるのは
104号室石崎、「石崎洋子(嘘かも)」『吉川(嘘かも)』
301号室尾野、「不明」『不明』
402号室早苗、「初恋の人(嘘かも)」『電車で席を譲らない人(嘘かも)』
さっぱりわからない