「パラサイト 半地下の家族」を観ました

あちこちで感想が語られていると思うので、簡単に

 

 

事件後のギウの決意の虚しさが辛かったです

ギウは貧しい暮らしの中でも両親を敬愛しており、事件後はギテクのためにお金持ちになろうと決意します

それは韓国社会の倫理観に沿ったものでしょう

けれど、それが彼らのような存在を再生産するのではないかと思いました

競争原理が生んだ格差社会を古くからの倫理観が下支えしているように見えるからです

 

ヨンギュの生きることの恐怖を知らないシンプルさも怖かったです

 

ギテクはドンイクとの摩擦の中で、自分、家族、彼が人間だということを思い出し、彼の心が動き始めました

社会というと掴みようもなく、虚しく思えますが、互いが人間であれば、そこに摩擦を起こすことができます

それが変化を生むことなのかなと思いました

そう考えると、仲睦まじく見えたキム一家は、実は互いに心を閉ざし、各々が孤立しつつ身を寄せ合っていたのだろうかとも思えてきます

夫婦、親子、家族としての愛情はあったのだと思うのですが

 

感想を書くには、しっかり繰り返し観ることが必要な映画だと思うのですが、近々にはできそうにありません

感想もうまく書けませんでした