2024-01-25から1日間の記事一覧

澤好摩「光源」を読む 三

ご厚意により、澤好摩句集「光源」を読む機会に恵まれました読み進め、考えるために文章にしようと思います うららかや崖をこぼるる崖自身 崖の突端からか、斜面からか、土塊が剥がれ転がり落ちていますそれを崖自身が崖をこぼれていると詠んでいますうらら…

澤好摩「光源」を読む 二

ご厚意により、澤好摩句集「光源」を読む機会に恵まれました読み進め、考えるために文章にしようと思います 乾坤や草餅に搗きあがりたる 私は「乾坤一擲」を「思いっきり叩く」ことだと思っていました切れ字を挟んで「人が思いっきり餅を搗く」「餅が草餅に…

澤好摩「光源」を読む 一

ご厚意により、澤好摩句集「光源」を読む機会に恵まれました読み進め、考えるために文章にしようと思います 老鶯や岬の端に行く電車 現代文の感覚では、端にの「に」は方向や目的地と読めるでしょう「老鶯」と「岬の端へ行く電車」です老鶯の声が聞こえる場…