そして、春田家へ揃って帰宅する春田と牧君
武川さんに怒鳴られていたことを牧君に尋ねる春田ですが、すげなくかわされます
確かに「俺とお前の仲って、どういう仲なのか言ってみろ」と詰問したくもなりますが、牧君としては武川さんとのことは隠しておきたいでしょうし、触れられたくない一心で、春田のマジデリカシーな言葉に傷つく暇もなさそうでした
あの廊下へ消える牧君を見送る春田の姿は、シナリオには台詞や詳細はなかったんですね
牧君、自分があんな風に見送られていたなんて知らないんだもんなぁ
でも、もしも振り返って、なんの邪心もなく自分を案じる春田の目を見てしまったら、牧君、もっと辛かっただろうなぁ…だって、隠し事があるんだもん
それに、「友達として一緒に暮らす」道を選んだ以上、優しくされる隙を作るわけにはいかないですし
春田は優しい人だから
営業所で大量のデータ入力に追われる牧君に声をかけるところも、シナリオで牧君が武川さんの視線に気づくところを受けて、春田も気づいて牧君を心配する気持ちを出しているし
牧君に「マジデリカシー」と怒られた件も、武川さんと牧君の秘密を知らなければ、後輩を案じる先輩としては普通のことだし、デリケートな問題だと認識して営業所が無人の時を選んでいるし、シナリオと違い、わざわざ話しかけるためだけに、武川さんの様子を窺っているし
春田は人の心の動きにはとても敏感で繊細
ただ、その心の動きの根っこがなんなのか?が、わからないのですよねぇ
一方、部長
今の今までリビングで蝶子さんの前に膝をついていたくせに、もう春田に明日のお誘いメールをするって、どういうことでしょうか
「報告」と言いながら、気持ちはデートだったわけで、気持ちだけならまだしも手帳にもデートって明記しちゃっているわけで
そりゃ、尾行もしますよ
昨夜の話し合いはなんだったのよって話ですよ
けれど、家を出た蝶子さんを探す部長は心から蝶子さんを心配しているし
部長であり、夫であり、はるたんを愛する武蔵として、蝶子さんにも春田にも自分にも誠実であるためには、カミングアウトしかなかったんですねぇ
あ!未公開シーン
春田の「今度にします」も、蝶子さんの涙もよかったですが、やはり何と言っても武川さんの猟奇的な目ですよねぇ
あれは、脚本の徳尾さんが悪い
“猟奇的”なんていうト書きがあったら、それは言外の意を汲んでああなっちゃいますって
素晴らしかったです
また“目”だって言っているのに、あの口元の演技
素晴らしかったです
以前の第3話見直し記事2/2です ↓