おっさんずラブ 第4話、いつまでも観ている 4/5

また母数が増えました

 

本編では、牧君がお風呂に入っている間、春田とちずちゃんが居間でおしゃべりをしていますが、ちずちゃんがお風呂に入っていたら、どんなだったでしょう

 

ちずちゃんは浴室、春田は食卓でビール、牧君はお皿を洗い終え、部屋に下がろうとします

春田「風呂入るだろ?ここで待てばいいじゃん、もうすぐ上がるよ、ちず」

牧君「でも」

春田、冷蔵庫から牧君の分のビールを出し、ソファテーブルに置くと、自分はソファに寝転がる

牧君、ソファ脇に座って、缶ビールを開ける

牧君、何か言おうとするけれど、言葉が出る前に春田が話し始める

春田「ちず、すげー美味そうに食ってたなー、牧のパスタ」

牧君「あ、あぁ、そうですね」(やっぱり、ちずさんの話か)

春田「あいつだって、鉄平兄っていうプロの飯食ってんだから、舌は確かだもんな」

牧君「そうですね」

春田「やっぱ、牧、すげえな!牧、牧、牧ぃ!すげえよ!」

牧君(え?俺の話なの?)

春田「でも俺、食えてねえし」

牧君「まぁ、あり合わせのものですし」

春田「あり合わせ、食いたい」

牧君「知らねえ」

 

春田家で、春田と牧君二人でビール飲んでいるとか、二人でソファの辺りでゆっくり過ごすようなシーンってなくて、春田がビールを飲むこと自体、この日以外では、牧君とのおつきあいが決まってからの1回だけのような気がします

春田がビール飲みながら話をするのを、牧君が洗濯物をたたみながら聞くっていうのは、二人の距離が縮んだ、親密で寛いだ雰囲気を感じさせるものでした

(まぁ、春田はちずちゃんの話をして、牧君をイラっとさせるのだけど)

そうすると、この時点では、この妄想はなしだな

 

実際は、春田とちずちゃんがビールを飲みながら、居間でおしゃべりをしています

深夜、灯りを落とした部屋で、お風呂上がりの二人、いかにもな状況ですが、二人の「幼馴染」という意識がそういう展開にさせません

そこに、マロからの着信、春田が今までにない行動に出ますが、一瞬のことで、また互いに「幼馴染」の二人に戻ろうとします

 

この夜の春田とちずちゃんの会話を牧君は廊下で耳にしてしまい、自分が武川さんと手を繋いでいた(実際は手を握られていた)のを春田が見ていて、自分が春田さんを好きな気持ちを春田が「自分の勘違い」と結論づけて、ちずちゃんが「よかったじゃん。これで安心だね」というのを聞いてしまいます

けれど、これは「武川さんついて」だったのではないかなぁ

春田とちずちゃんの直近の話題は「モテキ春田に恋する新たな人物、武川さん」だったのだし

先日、春田は食卓で武川さんのことで悩んでいたのですが、牧君に「破壊神のことですか」と言われて、「そうだよ」と話はそちらに移ってしまいます

春田にとって最重要課題は黒澤夫妻離婚問題ですから、あ、それどころじゃなかった!っていうかんじの「そうだよ」でしたねぇ

ついこの間、何故か逆鱗に触れてしまった春田としては、牧君に武川さんの話題は出しにくかったのかもしれません

牧君は春田の「武川さん問題」を知らないんですよね

わんだほうでの小芝居も、武川さん対策がメインだったのではないかな

春田は「みんな諦めてくれる」と言ってはいたけれど、部長と牧君にはすでに告白されていて、春田は部長には返事をしようと決心していて、牧君との関係には結論が出ている状態だったのだから

あのわんだほうでの牧君を見ている春田とちずちゃんが牧君の気持ちを「勘違い」で済ませるとは思えないし、武川さんの件は勘違い、牧君は今は春田のことは忘れて武川さんとお付き合いしている、と考えてたのではないかなぁ

ちずちゃんの言葉も、春田が抱えている問題だけではなくて、牧君にとっても新しい恋が見つかって「よかったじゃん。これで安心だね」なのではないか

春田がちずちゃんの言葉にはっきりした返事をしていないのは、「これでよかった」って思えない何かがあるからではないのかなぁ